

日頃はあまり意識していない方が多いかもしれませんが、高温多湿になりやすい浴室の環境をなるべく正常に近づけ、カビの繁殖防止を図る上で、欠くことができないのが「換気扇」です。そこで今回は、この「浴室換気扇」に注目してみましょう。
駆け足で見る「一般住宅用換気扇」の歴史
換気設備という意味では、大正時代にはすでに工場や病院などで「排気扇」と呼ばれる換気設備が使用されていましたが、家庭用の換気扇が登場したのは第二次世界大戦後の昭和30年代。高度経済成長期における公団住宅や団地ブームにともない、一般家庭に今で言うレンジフードが普及していきました。
浴室換気扇の登場もその延長線上にあります。それまでの日本の家屋は木造で風通しの良いのが特徴でしたが、団地などの住居は鉄筋コンクリート構造で気密性が高いことから、トイレの臭気がこもったり、お風呂場の湯気が滞留してしまうという問題があり、ほどなくしてキッチン以外でも“局所的な機械換気”が求められるようになっていったのです。
住まいの中で日常的に使用する機器設備として、換気扇は普及にともなって安価になっていくとともに、低騒音で低電力な製品へと急ピッチで進化していきます。
2003年にはシックハウス症候群対策の見地からすべての住宅への換気装置の設置が義務づけられ、現在に至っています。


「浴室換気扇」はどのように使用するべきか?
浴室換気扇は入浴の都度使用し、浴室の湿気が除去できればスイッチオフというのが一般的な使用法だと思われます。
近年は浴室乾燥機と連動した「24時間換気機能」などが登場し、マンションなど気密性の高い集合住宅に設置されているケースも。こうした場合は、スイッチを入れっぱなしで24時間換気し続けるのがおすすめです。


換気中は浴室のドアや窓は開けないほうがいい?
浴室換気扇の使用中、少しでも早く湿気が除けるよう、浴室の窓やドアを開け放ってはいませんか?
実は換気扇を回している間に浴室のドアや窓を開け放つのは、あまりおすすめできません。
というのも、窓やドアを開けているとその周辺の湿気だけが流れ出てしまい、浴室全体の換気が効率的に進まないからです。また、開いたドアから出て行った湿気は脱衣室などに流入して、別の場所のカビ繁殖の原因になることがあります。
「急がば回れ」が正解です。
効率的な換気を行うには、換気扇の性能をキープすることが必要です。定期的にフィルターの掃除を行うなどして、性能の維持に努めましょう。


「換気扇」のDIYはダメ!
もしDIYで浴室換気扇を設置しようと考える方がいらしたら、それは止めたほうがいいでしょう。
というのも、換気扇の設置に際しては電気工事が発生しますが、それには電気工事士などの資格が必要です。また、浴室換気扇の場合は、キッチンのレンジフードなどと異なり、配線等に防水処置が求められる場合もあります。日曜大工の域には到底収まりません。
もし浴室換気扇の設置や交換をお考えの場合は、専門業者に依頼しましょう。冬場のヒートショックの防止などを考えると、この機に浴室暖房乾燥機の導入を検討するのもおすすめです。


浴室暖房乾燥機の導入をお考えなら、信頼がおける地元の事業者に相談を。
浴室暖房乾燥機の導入に当たっては、メンテナンスのことも考えて、地元の信頼がおける事業者に相談するのがおすすめです。その点、『ゆーゆーネット』に加盟している組合員企業はいずれも頼れる“水まわりのプロ”ぞろい。お近くの当組合の販売店までお気軽にご相談・ご用命ください。
〈商品例〉
ノーリツ 温水式浴室暖房乾燥機
・お風呂に潜むヒートショックへの対策に
・浴室乾燥で、部屋干しのお悩み解決
・家の外からでもアプリで遠隔確認&操作(一部機種)
・天気予報と連動した「おふろ予報」(webサービス)
・ミストで毛穴も老廃物もスッキリ発汗促進 etc.
メーカーサイト

パーパス&パロマ 浴室暖房乾燥機『温守(ぬくもり)』シリーズ
・浴室に最適な丸みを帯びたデザイン(壁掛けタイプ)
・見えやすくわかりやすい運転ランプ
・浴室を素早く暖めてくれるスピード暖房
・パワフル乾燥でしっかり衣類乾燥も
・掃除しやすい簡単着脱フィルター(壁掛けタイプ) etc.
メーカーサイト(パーパス) メーカーサイト(パロマ)

リンナイ 浴室暖房乾燥機
・カビ発生を抑制する「カビガードミスト」
・ヒートショック対策に役立つ「安心暖房」
・浴室事故リスク軽減の「入浴お知らせPLUS」
・浴室をカラッと乾燥させて衣類乾燥室としても活用
・湿気と嫌なにおいをすっきり換気
・爽快感あふれる微細なミストサウナ
・プラズマクラスターで空気中のカビ菌を除去 etc.
※一部機能は搭載機種が限られます。
メーカーサイト
