家族がお風呂で倒れたら…~知っておきたい一般的な対処~
2024.02.16

寒いこの時期、入浴は至福のひと時ですが、反面、ヒートショック浴室内熱中症など、注意すべきリスクが厳然として存在しています。予防に努めていただきたいのはもちろんですが、もし、入浴中のご家族が浴槽でぐったりしているのを発見したら…。そんな“万が一の事態が発生した際、どのようにしたらよいか、消費者庁のHP等を踏まえ、一般的な対処法をまとめてみました。

その1 お風呂の栓を抜いて、助けを呼ぶ

まずは浴槽の栓を抜くこと
大声で助けを呼ぼう

その2 入浴者を浴槽から出し、救急車を呼ぶ

裸のままだと手が滑りがちなので、長袖の服を着せる、腕にタオルを巻くなどして、ぐったりしている入浴者を浴槽から引き上げ、洗い場に寝かせてすぐに119番。もし浴槽から出せないようであれば、風呂ふたに上半身を乗せるなどして、沈まないように支えましょう。発見時に顔がお湯につかっているなど、明らかに呼吸が停止している場合は、浴槽から引き上げた後、その4に続きます。

ぐったりしている入浴者が沈まないよう注意
迅速に119番して救急隊を呼ぼう

その3 声をかけ、反応があるかを確認する

浴槽から出せたなら、肩を叩きながら声をかけ、反応があるかどうか確認します。反応がないようなら、呼吸の有無を確認しましょう。しっかりとした反応があったり、呼吸が確保できているようなら、その5へと続きます。

肩を叩いて声をかけ反応を確認
反応がなければ、呼吸の有無を確認

その4 呼吸がなければ、胸骨圧迫を開始

呼吸が止まっているようなら、胸骨圧迫(胸の真ん中にある骨の部分を繰り返し強く押すこと。いわゆる心臓マッサージ)を開始します。もし、人工呼吸ができるようなら、胸骨圧迫 30 回、人工呼吸2回を繰り返しましょう。人工呼吸ができなければ、胸骨圧迫のみを続けます。

呼吸が止まっていたら胸骨圧迫を開始
可能であれば人工呼吸も行う

その5 救急車が到着するまで保温・見守りを

洗い場の床に毛布やバスタオルを敷き、入浴者の体を包み込むようにして保温します。この時、入浴者の体位は仰臥位(仰向け)が基本ですが、意識がないようなら側臥位(横向き)を取ります。救急車が到着するまで目を離さず、入浴者の意識や呼吸、脈拍、顔色などの状態を見守りましょう。

仰向けの姿勢が基本
意識がない場合は側臥位

その6 より備えておくには、救命講習の受講を

ここまで一般的な対処法をご紹介してきましたが、実際の事例は個別に状況が異なる上、胸骨圧迫などは経験がなければ簡単にできるものではありません。より備えておきたい方には、地元の消防署や保健所が実施している救命講習の受講をおすすめします。また、医療機関がweb上に公開している講習動画なども参考になりますので、関心のある方は検索してみてください。

救命講習を受講しておけばベター
講習動画なども参考に

ヒートショック等の入浴事故防止には、浴室暖房乾燥機の導入をおすすめします。
導入に当たっては信頼がおける事業者に相談しましょう。『ゆーゆーネット』に加盟している組合員企業は頼れる水まわりのプロぞろい。当組合の販売店までお気軽にご相談・ご用命ください。

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