寒い時期の入浴時にはヒートショックが危ぶまれますが、実は近年、同じくらい危険なアクシデントとして注目されているのが「浴室内熱中症」。「えっ、冬なのに熱中症?」と驚かれるかもしれませんが、まさしくお風呂の恋しい冬の寒い時期にこそ起こりがちな現象です。そこで、今回はこの話題についてご紹介しましょう。
「浴室内熱中症」とは?
寒い時期は身体の芯から温まりたいからと、ついつい熱いお湯で長湯をしがちですが、実は長時間お湯につかると体温が上昇し、38℃を超えるとめまいやふらつき、筋肉のしびれといった軽度熱中症の症状が現れます。体温が40℃を超えると、重度の熱中症となり、失神や痙攣を起こします。これが「浴室内熱中症」と呼ばれる症状で、そのままにしておくと不整脈を招いたり、浴槽内で意識を失って溺死してしまうリスクが高くなります。
体温が上昇していくスピード
体温上昇の速度は、たとえば42℃のお湯につかった場合、概ね10分で1℃上昇します。つまり、20分もつかっていると、大抵の方の体温は38℃を超えてしまうのです。それでも、若い人の場合は途中で異常に気づく可能性が高いのですが、ご高齢の方の場合は温度を関知する身体機能が衰えていて意識を失うまで体温上昇に気がつかず、入浴事故につながるケースも多いと言います。
適切な湯温、入浴時間は?
「浴室内熱中症」のリスクが高いのは、高温のお湯での長湯。消費者庁では、41℃以下のお湯で、浴槽につかるのは10分以内、を推奨しています。また、入浴前後が寒いと、ついお湯を熱くしてしまい、つかっている時間も延びがちです。高温・長湯を避けるには、ヒートショック防止と同じく、浴室暖房乾燥機で入浴前に浴室内や脱衣所を暖めておくのがおすすめです。
入浴前には水分補給を忘れずに
「浴室内熱中症」のメカニズムは夏場の熱中症と変わらず、高温多湿な環境下で熱が身体にこもってしまい、体温調節機能が乱れたり、体内の水分量・塩分量のバランスが崩れたりすることにあります。脱水が進むとより体調を崩しやすくなるので、入浴前にはコップ1杯分の水かスポーツドリンクを飲んで水分をしっかり補給すること。また、高温多湿な環境を少しでも軽減するよう、浴室の換気にも気をつかいましょう。
浴室暖房乾燥機の導入は、水まわりのプロに相談を。
浴室暖房乾燥機の導入は、給湯器との適合性を見定める必要がある上、設置工事も発生するので、信頼がおける事業者に依頼する必要があります。その点、『ゆーゆーネット』に加盟している組合員企業は頼れる水まわりのプロぞろい。当組合の販売店までお気軽にご相談・ご用命ください。
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