

高度経済成長期に一般家庭に普及し、より使いやすく、より快適なバスタイムに向けて進化してきた浴室設備。さて、今後はどういった方向に進んでいくのでしょうか。今回は“未来のお風呂”について考察してみます。
個別のニーズにあわせた癒し空間の演出
入浴が与えてくれるリラックス効果の高さを考えると、疲れていたり、ストレスを感じているなど、個別のニーズに合わせた癒し空間の演出が一つの方向性として浮かび上がります。たとえば湯温や香りの調整はもちろん、VR(バーチャルリアリティ)やホログラムなどを使用した映像を流すなどの手法も考えられるでしょう。


よりヘルシーで体調の維持・向上に役立つお風呂へ
現在の入浴でも血行促進や疲労回復、身体の清浄作用などが十分に期待できますが、そうした健康効果をより伸ばす方向性も考えられます。たとえば、体調に応じてお湯の成分を調整したり、入浴中に血圧や心拍数をモニタリングして温度を自動調節したりといった機能の搭載なども想定できます。


省エネ&節水を徹底した環境負荷低減浴室
過去記事『STOP!地球温暖化~家庭でも「省エネ」行動を』でもご紹介したように、今や環境負荷低減は待ったなしの課題であり、水と燃料を多く消費する入浴は研究・開発が進む可能性の高い領域です。現在でも省エネ性に優れた風呂給湯器や節水性が高いシャワーヘッドなどが普及済みですが、たとえば太陽光などの再生エネルギーを入浴のための温水作りに利用したり、水を循環させて再利用するシステムなど、より省エネや節水を徹底した設備の普及が待たれます。


入浴事故防止にフォーカスした入浴設備
もう一つ、今後の研究・開発のポイントとなりそうなのが、入浴事故の低減に向けたより安全な浴室設備。すでにヒートショックによる入浴事故防止のための浴室暖房乾燥機の導入などはかなり進んできていますが、そもそも入浴事故の大半は浴槽内で意識を失うことによる溺死事故。したがって、溺死の防止につながるような新たなコンセプトの浴室設備なども生まれてくるかもしれません。


清掃性・防汚性を極めた“汚れにくい浴室”
現在でも素材や形状、特殊な表面加工などによって、掃除しやすく汚れにくい浴室設備はある程度実現されていますが、今後は入浴後に壁面や配管まで自動洗浄してくれる機能やより乾きやすい素材などが登場し、さらに清掃性や防汚性に優れた浴室が現れてくるものと予想されます。


◆ ◆ ◆
近年の浴室設備の進化の早さを考えると、遠くない将来、より利便性に富み、快適で安全かつエコな浴室が実現していくのは想像にかたくありません。
今後も浴室リフォームなどをお考えの際は、最新の浴室設備について知り、専門家の助言なども受けながら的確に設備導入を検討していきましょう。
浴室リフォームは、水まわりのプロにご相談ください
長く使い続ける設備だけに、浴室リフォームのプランはしっかりと検討し、満足のいく仕上がりをめざしたいもの。その際、頼るべきは的確な助言やサポートをしてくれる専門家です。
そこでおすすめなのが、『ゆーゆーネット』に加盟している当組合の会員企業。それぞれの地元で長年にわたって地域の皆さまの暮らしを支えてきた水まわりのプロばかりです。お近くの販売店までお気軽にご相談・ご用命ください。
〈商品例〉
TOTO システムバスルーム『サザナ』
・お掃除ラクラクほっカラリ床
・人間工学応用「ゆるリラ浴槽」
・コンフォートウェーブシャワー
・床ワイパー洗浄(きれい除菌水)*
・自動洗浄してくれるおそうじ浴槽* … etc.
*はオプション
●メーカーサイト

Housetec システムバスルーム『ルクレ』
・石けんカス発生を抑える「クリン軟水」シャワー
・除菌楽すてヘアキャッチャー
・自動洗浄機能付き「おそうじ浴槽」
・清掃性にも優れた「温クリンフロア」… etc.
●メーカーサイト

LIXIL ユニットバスルーム『スパージュ』
・「S」リラックステクノロジー
・スイッチ1つでラクラク洗浄「おそうじ浴槽」*
・パッとくるりんポイ排水口
・キレイサーモフロア … etc
*はオプション
●メーカーサイト
