水が出にくい、止まらない~水道トラブルが起きたその時は
2022.08.22

洗面に炊事、手洗い、入浴と、私たちの日々の生活は、水道がいつでも自由に使えることが前提となっています。それだけに、急な水道トラブルはとても深刻。すばやくピンチを脱したいものです。そこで、今回は万一の場合に役立つ水道の応急処置についてご紹介しましょう。

水が出にくい場合

水の出が悪くなったり、水圧が弱まっているように思えたら、まずはその現象が特定の蛇口だけなのか、家全体に及んでいるか確認しましょう。

■特定の蛇口から水が出にくい場合

水の出口に細かいゴミが溜まり、スムーズな吐水を妨げている可能性があります。特にシャワーヘッドは、さまざまな部品が組み込まれていてゴミが溜まりやすいため、トラブルが起きやすい部位と言えます。吐水口の掃除をすることで解決できるかもしれません。なお、念のため水漏れが起きていないか確認することをおすすめします。

水の出が悪い、水圧が低くなったと感じたら要チェック
使い込まれたシャワーヘッド。散水口が目詰まりしています

家全体で水が出にくい場合

断水や止水栓(元栓)の誤閉栓が考えられます。断水のお知らせ等を見落としていないか確認するとともに、水道メーターの止水栓が閉まっていないか確認しましょう。

断水のお知らせを見落としていないか、まず確認を
水道メーターのそばのハンドルが止水栓(元栓)

水が止まらない場合

逆に、蛇口を閉じても水が流れ続けてしまう場合は、何はともあれ水を止めることが先決。各部位ごとの個別の止水栓を閉じて水を止めましょう。止水栓にはハンドル式とネジ式との2種類があります。ハンドル式の止水栓は、ハンドルをひねって閉じ、ネジ式は、マイナスのドライバーでネジを回して閉じます。どちらも時計回りに回せば閉じるのが一般的です。

ハンドル式の止水栓の例
ネジ式の止水栓の例

個別の止水栓がある場所

個別の止水栓は、通常、以下の位置にあります。

流し台の下にあるのが一般的。通常、給水用と給湯用の2種類の給水管に付けられているので、どちらも閉じます
床や壁から立ち上がり、タンクにつながっている給水管の途中に設置。ネジ式のタイプが多く見られます
キッチン同様、流し台下の収納部にあり、給水用と給湯用の2種類の給水管に取り付けられているケースが多いです
シャワーや蛇口の基部となる水栓への給水管基部に付いています。ネジ式のタイプが一般的です

DIYで可能な応急処置の範囲とは?

水道に関する施工は原則として、給水装置工事主任技術者などの国家資格を持つ有資格者の監督のもと行うことが法的に義務づけられています。実際、水圧のかかる水道施工は専門性が高く、技術的な難易度も高いのです。したがって、そもそもDIYで完全に対応できるものではなく、補修テープを水漏れ箇所に巻き付けるなどの応急処置が限度と言えます。後は、すみやかに専門の事業者に点検・修理を依頼することをおすすめします。

点検・修理は、自治体指定の給水装置工事事業者に依頼を。
水道トラブルの点検・修理は、自治体が指定している給水装置工事事業者に依頼しましょう。指定事業者は各自治体のホームページなどで確認できます。なお、『ゆーゆーネット』の販売店も、多くが指定給水装置工事事業者となっておりますので、心当たりの依頼先がない場合は、指定事業者の中から“水まわり”のプロである当組合の組合員を選んでご相談ください。 より安心してご利用いただけます。