盛夏に向けて心身を整えよう~古来から続く「ハーブ浴」の魅力
2025.07.18

これから本格的な真夏に向かうこの季節、普段以上に健康づくりを心がけたいものです。そこで、今回ご紹介させていただくのが、さまざまな薬草の効能により心身の調子を整える「ハーブ浴」。ハーブ浴の歴史や各種ハーブの効能などについてご紹介しましょう。

ハーブによる自然療法は旧約聖書にも記述があることから、太古の昔からあったようです。資料として明確に現れるのは紀元前の古代エジプト時代。医療用にペパーミントなどが使用されたという記録が残っている上、世界史上有数の美女として名高いクレオパトラが日常的にハーブを愛好し、入浴剤としても使用していたと伝わっています。
古代エジプトのハーブの文化は古代ギリシャにも伝わり、一般市民の間で入浴剤として普及するとともに、医療用の薬剤として本格的な研究が始まりました。今日のアロマテラピーにもつながっていくこのハーブ研究の第一人者は、世界最古の医師と呼ばれるヒポクラテス。また、かのアレクサンダー大王もハーブ医療技術の開発に熱心で、外征に植物学者を同伴し、占領した地域で多くのハーブを収集・研究させたと言われています。

現在のレバノン共和国東部にあるバールベック遺跡のクレオパトラ像
北マケドニア共和国スコピエ市のマケドニア広場にあるアレキサンダー大王騎馬像

■ペパーミント
シソ科の植物で和名は「西洋ハッカ」。入浴剤として使用するとス~とした爽快感を得ることができるとともに血行促進に効果があります。ハーブティーやキャンデーの原料としてもよく使用されており、現在、米国が世界最大の生産国です。

■レモングラス
南インドやスリランカ、東南アジアに幅広く分布するイネ科の多年草。新鮮なレモンのような風味があり、トムヤムクンスープの香り付けに使われることで有名。精油の芳香には人の脳を刺激する作用があり、リフレッシュ効果があると言われています。

■ラベンダー
シソ科の植物で地中海沿岸が原産。花と茎、葉が繊毛で覆われており、この毛の隙間から独特の芳香を持った精油が湧き出します。効能はリラクゼーションと安眠促進が期待できます。

■カモミール
キク科の一年草。甘いリンゴのような香りが特徴で、リラクゼーションと安眠促進の効果あり。4千年以上前の古代バビロニアでもすでに薬草として用いられていたと言われ、ヨーロッパで最も歴史ある民間薬とされています。

■タイム
地中海沿岸原産のシソ科の多年草。肌あれの鎮静化に効くとともに抗酸化作用があり、消毒薬や歯磨き粉、うがい薬、石けんの香料などにも使われています。

■ハーブゼラニウム
鑑賞用のゼラニウムとは異なり、精油用の種類をハーブゼラニウムと呼びます。南アフリカ原産のフクロウソウ科の多年草で、バラに似た華やかな香りが特徴。抗炎症作用や皮脂バランスの調整作用があることから、お肌の調子を整えるのに役立ちます。

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