春は気候や気温の変動に加えて、新生活のスタートなど、何かと変化が多い季節。順応できず、心や体にストレスが加わって自律神経の乱れからメンタル面に不調を抱える方も多いと聞きます。そこでこの時期、自律神経を整える上でおすすめしたいのが、入浴を通じたリラクゼーション。以下にご紹介しましょう。
自律神経の乱れになぜ入浴が効く?
自律神経は、心身を活発にする「交感神経」と心身を休める「副交感神経」から成り立っています。自律神経の乱れとは、「交感神経」がずっと優位にあり、心身が疲れてしまった状態。高じると不眠や疲労感、頭痛、肩こり、動悸、息切れ、胃腸の不調などにつながります。 そうした自律神経の乱れに入浴が効く理由は、湯船につかると副交感神経のほうが優位となり、自然にリラックスモードに入るということ。加えて、入浴による温熱効果、水圧や浮力によるリラクゼーション効果が働き、心身が癒されます。
温熱と水圧、浮力による効果
温熱効果とは、あたたかいお湯に全身が浸かると、毛細血管が広がって血行が良くなり、体の隅々にまで酸素が運ばれ、新陳代謝がアップして老廃物や疲労物質が取り除かれるというもの。
次に水圧効果とは、全身にかかってくる水圧が体の各部位をほどよく圧迫し、手足にたまった余分な血液やリンパ液を押し流してくれるというものです。
そして浮力による効果とは、水中での浮力が筋肉や関節への負担が軽減して、体の緊張をほぐしてくれることをさしています。
ポイントは「ぬるめ&ゆったり入浴」
以前の記事でもご紹介しましたが、リラクゼーションを目的とした入浴で、もっとも大切なのは「ぬるめ&ゆったり入浴」を心がけること。この時期なら38℃くらいのぬるめのお湯に15~20分程度ゆったりとつかるのがおすすめです。 もし、熱いお湯につかるとどうなるかというと、交感神経を優位にして心身を緊張させてしまいます。リラクゼーションとは真逆の状態となるので、くれぐれもご注意ください。
より効果を高めるなら「温冷交代浴」を
「温冷交代浴」とは、あたたかいお湯につかるのと、より低い温度の水を浴びるのを交互に行うこと。血管の拡張と収縮を繰り返すことで血行が活発になり、交感神経と副交感神経の切り替えのバランスが良くなると言われています。
具体的には、湯船に数分間つかったら、よりぬるめに温度設定したシャワーを出して手足の先に1分ほど流しかけましょう。これを交互に数回繰り返すイメージです。 ただし、心臓の病気がある方などは、体に負担をかけてしまう恐れがありますので、医師に確認してからお試しください。
お風呂の設備選びは、プロにご相談ください。
ここまでご紹介した入浴本来のメリットに加え、最新の浴室設備にはさらなる快適機能も多く見受けられます。浴室のリノベーションやリフォームをお考えの方は、設備選びに際してプロに相談されることをおすすめします。
『ゆーゆーネット』に加盟している組合員企業は、それぞれの地元で長年にわたって地域の皆さまの暮らしを支えてきた水まわりのプロばかり。お近くの販売店までお気軽にご相談・ご用命ください。
〈さらに上質の入浴体験をもたらす最新機能例〉
TOTO『楽湯』
最上級バスルーム「シンラ」に採用の「楽湯(肩楽湯・腰楽湯」機能。肩と腰を温かく包み込む毎分約135ℓの水流と心地よい刺激が全身を温め、至福のリラックスタイムを生み出します。上半身が冷えがちな半身浴でも、肩楽湯と腰楽湯を同時使用をすれば全身をしっかりと温めてくれます。
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LIXIL『Sリラックステクノロジー』
ユニットバス「スパージュ」に採用の「Sリラックステクノロジー」は、肩湯、肩ほぐし湯、腰ほぐし湯の3つの吐水で高いヘルス効果とリラックス効果を実現。「肩湯」を使用した半身浴は、全身浴と同等に身体の深部体温が上昇します。
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リンナイ『マイクロバブルバスユニット』
直径約1~100μmの微細な気泡「マイクロバブル」とさらに細かい直径約1μm以下の気泡を作り出し、温泉のような入浴体験を実現。温浴、洗浄、保湿、そしてリラックス度に至るまで、通常の入浴よりも高い効果が確認されています。
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