この時期、入浴で自律神経を整えよう~春の不調を脱するために
2023.04.17

春は気候や気温の変動に加えて、新生活のスタートなど、何かと変化が多い季節。順応できず、心や体にストレスが加わって自律神経の乱れからメンタル面に不調を抱える方も多いと聞きます。そこでこの時期、自律神経を整える上でおすすめしたいのが、入浴を通じたリラクゼーション。以下にご紹介しましょう。

自律神経の乱れになぜ入浴が効く?

自律神経は、心身を活発にする「交感神経」と心身を休める「副交感神経」から成り立っています。自律神経の乱れとは、「交感神経」がずっと優位にあり、心身が疲れてしまった状態。高じると不眠や疲労感、頭痛、肩こり、動悸、息切れ、胃腸の不調などにつながります。 そうした自律神経の乱れに入浴が効く理由は、湯船につかると副交感神経のほうが優位となり、自然にリラックスモードに入るということ。加えて、入浴による温熱効果、水圧や浮力によるリラクゼーション効果が働き、心身が癒されます。

活動的な交感神経と休息型の副交感神経
お風呂につかると自然にリラックスモードに

温熱と水圧、浮力による効果

温熱効果とは、あたたかいお湯に全身が浸かると、毛細血管が広がって血行が良くなり、体の隅々にまで酸素が運ばれ、新陳代謝がアップして老廃物や疲労物質が取り除かれるというもの。

次に水圧効果とは、全身にかかってくる水圧が体の各部位をほどよく圧迫し、手足にたまった余分な血液やリンパ液を押し流してくれるというものです。

そして浮力による効果とは、水中での浮力が筋肉や関節への負担が軽減して、体の緊張をほぐしてくれることをさしています。

あたたかいお湯につかると、血行と新陳代謝がアップ
温熱と水圧、浮力が強い味方に

ポイントは「ぬるめ&ゆったり入浴」

以前の記事でもご紹介しましたが、リラクゼーションを目的とした入浴で、もっとも大切なのは「ぬるめ&ゆったり入浴」を心がけること。この時期なら38℃くらいのぬるめのお湯に15~20分程度ゆったりとつかるのがおすすめです。 もし、熱いお湯につかるとどうなるかというと、交感神経を優位にして心身を緊張させてしまいます。リラクゼーションとは真逆の状態となるので、くれぐれもご注意ください。

38℃のぬるめのお湯がベスト
42℃を超えるような高温のお湯は逆効果

より効果を高めるなら「温冷交代浴」を

「温冷交代浴」とは、あたたかいお湯につかるのと、より低い温度の水を浴びるのを交互に行うこと。血管の拡張と収縮を繰り返すことで血行が活発になり、交感神経と副交感神経の切り替えのバランスが良くなると言われています。

具体的には、湯船に数分間つかったら、よりぬるめに温度設定したシャワーを出して手足の先に1分ほど流しかけましょう。これを交互に数回繰り返すイメージです。 ただし、心臓の病気がある方などは、体に負担をかけてしまう恐れがありますので、医師に確認してからお試しください。

「温冷交代浴」でさらに自律神経に働きかける
あたたかいお湯につかったら、手足の先にぬるいシャワーをかける

お風呂の設備選びは、プロにご相談ください。
ここまでご紹介した入浴本来のメリットに加え、最新の浴室設備にはさらなる快適機能も多く見受けられます。浴室のリノベーションやリフォームをお考えの方は、設備選びに際してプロに相談されることをおすすめします。
『ゆーゆーネット』に加盟している組合員企業は、それぞれの地元で長年にわたって地域の皆さまの暮らしを支えてきた水まわりのプロばかり。お近くの販売店までお気軽にご相談・ご用命ください。

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