

まだ肌寒さが漂いはするものの、季節はまもなくうららかな春。今年は西日本・東日本ともに例年並みの時期の桜の開花が見込めそうです。そろそろお花見の準備を、という方も多いことでしょう。そこでおすすめなのが、春の薬湯である「桜湯」。よろしければぜひお試しください。
「桜湯」とは?
桜湯と言うと婚礼などの席で出てくる桜の塩漬けにお湯を注いだ飲み物が知られていますが、ここで言う「桜湯」とは4月の季節湯。すなわち桜の樹皮を煮出したお湯を注いだお風呂のことです。
「えっ、桜の花をお湯に浮かべるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、もっとも薬効があると言われるのは桜の樹皮です。炎症を抑える効能があると言われ、湿疹や打ち身などの炎症の緩和が期待できます。
それでは花を湯に浮かべるのはまったくムダかと言うと、そんなことはありません。はかなくも凛とした桜花の美しさを愛で、立ち上るさわやかな桜の香りに包まれてリラックスしたバスタイムをお楽しみいただけることでしょう。


「桜湯」の作り方
一般的な「桜湯」の作り方は、天日干しで乾燥させた桜の樹皮を細かく刻み、サラシなどで作った布袋やティーバッグに入れて弱火で20分ほど煮出します。さらに煮汁と樹皮の入ったままの袋を浴槽に入れ、よくかき混ぜてから入浴する、というシンプルなものです。
桜の樹皮は手に入りにくそうに思えますが、漢方薬のお店や木材専門店、ネットショップなどで購入できます。種類は別段決まっておらず、ソメイヨシノやヤマザクラ、オオシマザクラなど一般的な桜の樹皮で問題ありません。
樹皮の入手は自宅の庭の桜で、と思った方はご注意を。樹皮をはいだ箇所から病原菌に感染し、桜の木を傷めてしまう恐れがあります。もちろん街路樹や川沿い、公園など、公共の場の桜の皮をはいだり傷つけることは違法であり罰則を受ける可能性があるので厳禁です。マナーを守って桜湯作りを楽しみましょう。


桜の成分入り入浴剤も
桜の樹皮などは天然の生薬なだけに、お肌に合わない場合もあるかもしれません。そのため、桜湯を楽しんだ後は、上がり湯としてシャワーで全身を洗い流すことを心がけましょう。
それから残り湯を洗濯に使うのは、色移りなどを防ぐために避けましょう。
また、入浴後に花びらなどが残っていると、お風呂の配管などに悪影響を及ぼすこともあります。
風情や季節感を楽しむことができる桜湯ですが、こういった注意点を考えると手を出しにくいと思われる方には、桜の成分が入った入浴剤を用いる、というのもいいかもしれません。ここでは具体的な商品名は挙げませんが、バスソルトやバスアロマにも桜の成分や香りが備わった商品があります。

お風呂の不具合やリフォームは、水まわりのプロにご相談ください。
浴室に不具合がある方、また、今後リフォームをお考えの方は、ぜひ専門家に相談されることをお勧めします。
『ゆーゆーネット』に加盟している組合員企業は、それぞれの地元で長年にわたって地域の皆さまの暮らしを支えてきた水まわりのプロばかり。お近くの販売店までお気軽にご相談・ご用命ください。
〈上質の入浴体験をもたらす最新機能例〉
TOTO『楽湯』
最上級バスルーム「シンラ」に採用の「楽湯(肩楽湯・腰楽湯」機能。肩と腰を温かく包み込む毎分約135ℓの水流と心地よい刺激が全身を温め、至福のリラックスタイムを生み出します。上半身が冷えがちな半身浴でも、肩楽湯と腰楽湯を同時使用をすれば全身をしっかりと温めてくれます。
●メーカーサイト

LIXIL『「S」リラックステクノロジー』
ユニットバス「スパージュ」に採用の「S」リラックステクノロジーは、肩湯、肩ほぐし湯、腰ほぐし湯の3つの吐水で高いヘルス効果とリラックス効果を実現。「肩湯」を使用した半身浴は、全身浴と同等に身体の深部体温が上昇します。
●メーカーサイト

リンナイ『マイクロバブルバスユニット』
直径約1~100μmの微細な気泡「マイクロバブル」とさらに細かい直径約1μm以下の気泡を作り出し、温泉のような入浴体験を実現。温浴、洗浄、うるおい、そしてリラックス度に至るまで、通常の入浴よりも高い効果が確認されています。
●メーカーサイト
