進化するガス給湯器<その1>—プロが教える買い替え時のヒント
2021.07.27

給湯器の買い替え時とは?

家庭用ガス給湯器は、他のガス機器や石油機器と同様に安全上支障なく使用できる「設計上の標準使用期間」が定められており、その標準使用期間は「10年」となっています。もちろんお客さまの使用頻度や使用環境などによって異なるものの、ご購入から10年以上が経過し、リモコンにエラー表示が出る、異音がする、出湯温度が安定しない、といった症状が出れば、お早めに点検を依頼いただくとともに、そろそろ買い替えを検討するタイミングといえます。

ご家族の要望を満たすタイプを選択

そんなときには、今まで使っていた給湯器の使い勝手を踏まえ、たとえば「もう少しシャワーの能力がほしい」「冬でもすぐに、安定した温度のお湯を使いたい」「一緒に浴室暖房乾燥機も実現したい」など、家族の要望を満たせるタイプを検討してみられることをお勧めします。
ガス給湯器は、一度買い替えれば毎日、しかも、長く使うもの。機能も使い勝手も確実に進化しています。

まず基本性能を踏まえましょう

①給湯器のタイプ

家庭用ガス給湯器には、次のようなタイプがあります。

追い焚き機能付き給湯器(風呂給湯器)
もっともおなじみの家庭用給湯器。一台で台所、洗面所、浴室など複数個所への給湯機能のほか、お風呂沸かし(フルオート、セミオート)・追い焚き機能を備えています。

暖房給湯器
上記の風呂給湯器に、温水床暖房や浴室暖房乾燥機への給湯機能を付加したタイプ。リフォームで床暖房や浴室暖房などを計画されている場合は、このタイプを選んでおけば、すべての温水供給が1台で済んで合理的です。

給湯器
風呂沸かし・追い焚き、暖房用給湯機能などを持たず、複数個所への給湯機能に絞り込んだシンプルタイプ。

②出湯能力

一般家庭用の風呂給湯器の出湯能力は、「20号(水温+25℃のお湯を1分間に20リットル出す能力)」または「25号(水温+25℃のお湯を1分間に25リットル出す能力)」が主流です。これまで20号の給湯器をお使いの場合は、25号にアップしておけば、勢いのあるシャワーが使いたい、台所などとの同時使用の際にもお湯が細りにくいものにしたい、というニーズに対応できます。

省エネ・エコ機能

これまで捨てられていた排気熱を再利用し、熱効率を従来の約80%→約95%にアップしたのが「エコジョーズ」給湯器。ガス使用量・CO2排出量ともに約15%削減できます。従来タイプの給湯器と比べると購入時の価格はやや高くなりますが、価格差はガス代節減で取り戻せるため、買い替え時にはぜひエコジョーズをお勧めします。

「ちょうどいい給湯器」選びは、プロに相談を
このページでは主に性能面のことについてご紹介しましたが、実際の給湯器選びでは、お住まいのタイプ(戸建住宅または集合住宅など)、設置スペース、ご家族の人数など、さまざまな条件に合わせて「我が家にちょうどいい給湯器」を選ぶこととなります。選択に失敗すると湯量が足りなかったり、能力不足に陥ったりする恐れも。これはもはやプロの出番です。
『ゆーゆーネット』に加盟している組合員企業は、それぞれの地元で長年にわたって地域の皆さまの暮らしを支えてきた水まわりのプロばかり。お近くの販売店までお気軽にご相談・ご用命ください。

〈商品例〉

ノーリツ『GT、GRQシリーズ』
これまで捨てていた廃熱でお湯をつくり、給湯・追い焚きも省エネ性を高めた給湯器です。エコジョーズ対応機種や「UV除菌ユニット」搭載機種もラインナップされています。
●メーカーサイト

パロマ『BRIGHTSシリーズ』
「快適性」「耐久力」「ラク施工」の進化を目指したエコジョーズ風呂給湯器シリーズ。湯はりから保温、追い焚き、たし湯まですべてフルオート。省エネ性にも優れており、配管クリーン機能等も備わっています。
●メーカーサイト

パーパス『GHシリーズ』
給湯、追い焚き、暖房が、これ1台でおまかせ。エコジョーズ風呂給湯器シリーズです。
●メーカーサイト

リンナイ『RUF-E2406AWシリーズ』
デザインを刷新し、入浴時のサポート機能を充実したエコジョーズ風呂給湯器シリーズ。東京都の「低NOx・低CO2小規模燃焼機器」に認定。
●メーカーサイト

ご購入・お問い合わせは、最寄りの販売店までお寄せください。