そうだったのか!~お風呂にまつわる素朴な疑問~
2024.10.23

何となく“そういうもの”と思っていたけれど、改めて考えてみるとよくわからない…。お風呂に関してそんなモヤモヤする点はありませんか?そこで、今回は入浴にまつわる素朴な疑問についてQ&Aをまとめてみました。

お風呂につかってたくさん汗をかくと、“これは痩せそう!”と錯覚しがちですが、実は体から水分が出ていっているだけで、カロリー消費はあまり行われず、脂肪の燃焼もさして進みません。失われた水分の量だけ体重は減少しますが、風呂上がりに水分補給をすればすぐに戻ってしまいます。したがって入浴での直接的なダイエット効果は期待できません。ただし、入浴がまったくダイエットに役立たないかというと、補助的な効果はあります。食前に入浴すると、体表面に血液がまわることから胃腸の働きが抑制され、食欲を抑えることができるからです。

浴槽につかって汗をかくと、痩せる気が…
落ちた体重は、実は体から出ていった水分

Q 浴槽入浴よりシャワーのほうが光熱費を節約できる?
A 入浴する人数によります。

浴槽の容量は通常200リットル程度で、一般的なシャワーは1分間に10リットル程度のお湯を使用しますから、単純計算ではシャワー浴の時間が20分以内ならシャワーのほうに軍配が上がります。しかし、これは1人分、つまり単身世帯での話。2人以上の家族がいる世帯なら、間を置かずに家族が次々と入浴すれば形勢逆転し、浴槽入浴のほうが安上がりというケースも考えられます。

単身者ならシャワーのほうが安い可能性が
家族で入るなら浴槽入浴のほうが安上がりかも

Q お風呂のお湯は毎日交換したほうが良い?
A 衛生上は毎日交換が推奨されます。

入浴後の浴槽のお湯は翌日以降に持ち越して、追い焚きして利用しても問題ないのか。よく挙げられる疑問点ですが、結論から言うとお湯は交換したほうがベターです。というのも、入浴後のお湯の雑菌は時間が経つほどに増殖する上、追い焚きすると汚れたお湯を配管内に取り込んでさらなる雑菌の繁殖を招くことがあるからです。抵抗力の落ちた方やお年寄り、小さなお子さまなどには健康被害につながる恐れもあるため注意が必要です。

雑菌の繁殖力を甘く見てはいけません
お湯を交換するたびにしっかり掃除もしよう

Q 入浴剤はお風呂の故障の原因になる?
A 一部の商品には、その可能性があります。

強酸性や強アルカリ性、硫黄分や塩分を含んだ入浴剤は、浴槽や給湯器などの浴室設備の腐食や劣化の原因となる恐れがあります。使用に際しては、商品説明をよく読んで確認しましょう。また、入浴剤をお使いの場合は、基本的に追い焚きはしないのが無難です。追い焚きすると入浴剤の成分が溶け込んだお湯が給湯器内の配管まで入り込むため、不具合の原因となることがあるからです。

入浴剤は商品説明をよく読んで使用しよう
給湯器の配管を守るため、入浴剤使用時はなるべく追い焚きしないようにしましょう

Q お風呂に入る時間帯はいつがいい?
A 一般的には就寝前がおすすめです。

朝シャンや朝風呂にもそれぞれ長所はあるのですが、寝付きを良くし、深い睡眠に誘ってくれる浴槽での全身浴のメリットを考えると、就寝1.5時間くらい前の入浴がおすすめです。40℃以下のぬるめのお湯にゆったりつかって体の深部体温が上がった後、風呂上がりから徐々に下がりはじめ、皮膚温度との差が縮まったところで心地よく眠りに入ることができます。

体の深部体温が上がった湯上がり
深部体温が皮膚温と近づいた時に快適に入眠

お風呂の設備選びは、プロにご相談ください。
最新の浴室設備には、上質の入浴体験をもたらす快適機能も多く見受けられます。浴室のリノベーションやリフォームをお考えの方は、設備選びに際してプロに相談されることをおすすめします。
『ゆーゆーネット』に加盟している組合員企業は、それぞれの地元で長年にわたって地域の皆さまの暮らしを支えてきた水まわりのプロばかり。お近くの販売店までお気軽にご相談・ご用命ください。

TOTO『楽湯』
最上級バスルーム「シンラ」に採用の「楽湯(肩楽湯・腰楽湯」機能。肩と腰を温かく包み込む毎分約135ℓの水流と心地よい刺激が全身を温め、至福のリラックスタイムを生み出します。上半身が冷えがちな半身浴でも、肩楽湯と腰楽湯を同時使用をすれば全身をしっかりと温めてくれます。
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LIXIL『「S」リラックステクノロジー』
ユニットバス「スパージュ」に採用の「S」リラックステクノロジーは、肩湯、肩ほぐし湯、腰ほぐし湯の3つの吐水で高いヘルス効果とリラックス効果を実現。「肩湯」を使用した半身浴は、全身浴と同等に身体の深部体温が上昇します。
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リンナイ『マイクロバブルバスユニット』
直径約1~100μmの微細な気泡「マイクロバブル」とさらに細かい直径約1μm以下の気泡を作り出し、温泉のような入浴体験を実現。温浴、洗浄、うるおい、そしてリラックス度に至るまで、通常の入浴よりも高い効果が確認されています。
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