「水まわりリフォーム」の適切な時期とは?~設備の寿命と更新タイミング
2022.01.24

キッチン、トイレ、浴室、洗面所といった水まわり部位は湿気が多くて傷みやすく、10年以上使用すると設備の故障やひび割れ、水漏れなどの不具合が発生しがちです。しかも、厄介なのが、そのまま放置しておくと、土台等の腐食が進んで、最終的には費用も手間もかさんでしまうことも。そこで今回は「水まわりリフォーム」の適切な時期について、それぞれご紹介します。

〈キッチン〉水漏れや排水の詰まりは、更新時期が迫るサイン

お手入れの頻度によって変わりますが、一般的なシステムキッチンの耐用年数は15~20年程度と言われています。ただし、コンロやレンジフードなどの台所設備については、10年ほどで不具合が起きることもあります。

リフォームを考える具体的な目安としては、蛇口やシンク下の水漏れが一つのサイン。パッキンなどの部品の劣化や破損が起きていることを物語っており、部品交換では収まらない可能性があるからです。また、排水口がしばしば詰まってしまったり、悪臭が常時立ちのぼる場合なども、そろそろ設備更新が必要な時期に差しかかっている兆しです。

蛇口からの水漏れは部品劣化のサイン
シンク下の水漏れにも要注意

〈トイレ〉本体は頑丈であるものの、10年ほどで部品や配管が劣化

陶製の便器やタンクは頑丈で、物をぶつけるなどしない限り、そうそう壊れることはありませんが、内部のパッキンや配管等は10年ほどで劣化してしまうのが一般的。通常の便器なら10~15年、家電製品でもある温水洗浄便座なら5~10年が寿命です。

また、高齢の家族が車椅子を使用するようになり、バリアフリー化が必要になった、などの場合も、トイレリフォームを考える契機となります。

なお、近年のトイレの節水技術の進化はめざましいもの。トイレリフォームが水道代等の節約につながることも視野に入れておきましょう。

トイレが詰まりやすくなるのも予兆の一つ
便器と床面を更新しただけでもスペース感が変化

〈浴室〉築15年を過ぎると、目に見えない場所にも注意が必要

一般的に浴室の寿命は15~20年程度と言われています。10年を過ぎると、ユニットバスならコーキング等が劣化し始め、在来工法の浴室ならタイルのひびや割れ、カビの繁殖が目につき始めます。15年を超えると目に見えていない部分にも注意が必要。たとえば脱衣所の床がブヨブヨしているなら、シロアリ等によって土台の腐食が進んでいる恐れも。こうなると、もはやリフォームは待ったなしです。

なお、浴室リフォームを検討する際には、ヒートショックの予防や滑りにくい床材の導入、バリアフリーなどにも目を配ることをおすすめします。

タイルが割れて、防水性が衰えた浴室壁面
なかなか落とせない水垢やカビ

〈洗面所〉10~15年ほどで、破損はなくとも不具合が

洗面化粧台の耐用年数は10~15年ほどと言われています。この時期を過ぎると、特に破損等がなくても蛇口や排水管に支障を来すことが多く、気がつくと水漏れしていて、洗面台下の底板が腐っていた、などというケースも。こうなると修繕の範囲には収まらず、洗面化粧台ごとの交換が必要となります。

水まわり部位の劣化は時期が近いことが多いので、たとえば浴室リフォームにあわせて洗面化粧台の更新を検討する、などの方法が、コストを抑える上でおすすめです。

老朽化すると蛇口などのトラブルも頻発
水漏れしていないか、時には洗面台下の確認を

更新時期が近づいたら、「水まわりのプロ」にご相談を
水まわり部位の更新時期が近づいたと感じたら、適切な設備やリフォームプランを提案してくれる専門業者を選ぶことがまず大切です。水まわりのプロである『ゆーゆーネット』の販売店なら、アフターサービスまで含めて安心してお任せいただけます。お近くのお店に気軽にご相談ください。