エネルギー価格高騰に少しでも対抗するために~水まわりの省エネ・節約術
2022.12.02

ご存じのように世界的なエネルギー価格高騰により、このところ我が国でも電気料金やガス料金の値上がりが続いています。空調や照明を見直すなど、すでに日頃から省エネや節約に努めているご家庭が多いと思われますが、この際、打てる手はすべて打っておきたいもの。そこで、今回は水まわり各部位で日常的に取り組み可能な省エネ・節約術をまとめてみました。

〈キッチン〉給湯温度設定や料理法からムダを省こう

キッチン部位でまず注目したいのが、給湯温度の設定。寒くなってきた昨今、洗い物にはお湯を使うことが多いですが、少し温度を抑え目にすると、かなりの省エネ効果が期待できます。冷たく感じる場合は、厚手のゴム手袋などを利用しましょう。

続いて、料理法については、

・野菜の下ごしらえには電子レンジを使用して時短&省エネ

・鍋やフライパンは熱伝導効率の高い素材で鍋底が広いタイプを使用。

・コンロの炎は燃焼効率の高い中火をなるべく使用し、炎が鍋底からはみ出さないようにする

といったところがポイントです。要はなるべくムダをなくすことが、省エネ・節約に直結します。

洗い物の際の給湯温度設定を少し落とすだけで省エネ・節約に
これは悪い例。鍋底からはみ出した炎はムダそのもの

〈バスルーム〉いかに効率よく入浴し、保温するかがカギ

よく言われることですが、お風呂を沸かしたら、間を空けずに次々と入浴するのが省エネ・節約のポイント。それが難しいようなら、誰も入っていない間は、浴槽のフタをきっちり閉じて、なるべくお湯が冷めないよう保温に努めましょう。

また、追い焚きをする場合は、先に高温のお湯を足してから焚いたほうが、冷めたお湯から沸かすよりも省エネになります。 もちろん、入浴後のお湯は洗濯等に利用して、節水にも役立てましょう。

入浴の間が空く時は、かならずフタをして保温を
追い焚きは給湯でお湯を足してからのほうが省エネに

〈洗面所〉ドライヤーの使い方に要注意!

洗面所については、必要以外のお湯の使用は控えること、水を流しっぱなしにしないこと、くらいしか注意点はありませんが、実は入浴後に髪を乾かすドライヤーの使い方が重要。というのも、ドライヤーの消費電力は家電製品中トップクラス。標準的な製品である1200Wの機種が、一般的な600Wの電子レンジの倍と言えばわかりやすいでしょう。つまり、長く使うほどに電気代がかさむツールなのです。ですので、乾かす前にタオルで髪の水気をしっかりぬぐっておけば、それだけで立派な省エネ・節約術となります。

水を出しっぱなしにしての使用は慎みましょう
ドライヤーは電気の大食らいマシンなのです

〈トイレ〉温水洗浄便座の使い方がポイント

トイレについては、とにかく温水洗浄便座の使い方が最大のポイント。すなわち、

・温水便座はなるべく低温設定にしておく

・使わない時はフタを閉じる

といった点が重要です。

特に便座フタについては、開けておくとヒーターがひたすら放熱してしまい、逆に便座の温度は低下してしまうので、光熱費アップと快適性ダウンが同時進行という事態に陥ります。どうかご注意ください。

便座の温度設定は低めにしておきましょう
使っていない時は温水洗浄便座のフタは閉じておくべし

〈番外編〉給湯器の電源は「つけっぱなし」と「都度消し」、どちらがお得?

風呂給湯器は常に電源が入っている「つけっぱなし」の状態がデフォルトですが、使い終えるたびに消したほうが省エネになるのでは?といった声もしばしば聞きます。結論から言うと、確かに“都度消し”で年間250~300円程度の待機電力費は節約できますが、お得になるとは限りません。というのも、待機電力を節約するためにコンセントを抜いてしまうと、給湯器の凍結予防機能が働かなくなってしまうからです。特に冬場、凍結予防機能がストップしていると、最悪の場合、配管が破裂してかえって修理費がかさむ恐れがあります。したがって、この節約術はおすすめできません

最新設備への更新をお考えなら、「水まわりのプロ」にご相談ください
エアコンが10年前の機種と最新モデルでは比較にならないほど省エネ化が進んでいるように、住宅設備は絶えず進化しています。その意味では、老朽化した住宅設備の更新も大きな省エネ・節約術と言えます。設備更新をお考えの際は、信頼のおける事業者にご相談を。水まわりのプロである『ゆーゆーネット』の販売店なら、アフターサービスまで含めて安心してお任せいただけます。お近くのお店に気軽にご相談ください。

〈商品例〉

■キッチン

パロマ 『FACEIS(フェイシス)』
・省エネ基準達成率100%
・水なし両面焼きグリルでさらに省エネ性アップ
※FACEIS以外にも同等の省エネ特性のシリーズ多数

●メーカーサイト

■バスルーム

LIXIL 『エコアクアシャワー』
・最大48%の超節水シャワー
・水滴にたっぷりの空気を含ませ、浴び心地と節水を両立

●メーカーサイト

■洗面所

ハウステック 『QVシリーズ』
・環境にやさしい節湯水栓が搭載可能
・収納や使い勝手を大切にしたシンプル設計

●メーカーサイト

■トイレ

TOTO 『ネオレスト』
・1回あたりの洗浄水量がわずか3.8リットル
・最新の各種クリーン技術を搭載

●メーカーサイト

■風呂給湯器

ノーリツ 『ユコア HYBRID』
・エコジョーズとヒートポンプの長所を融合
・従来型ガス給湯器より一次エネルギー消費量約44%削減
・環境負荷が圧倒的に少ない、自然冷媒「R290」を採用

●メーカーサイト

リンナイ 『ECO ONE X5』
・ガスと電気のハイブリット給湯
・従来型ガス給湯器に比べて年間ランニングコストは52%
・CO2排出量は46%削減

●メーカーサイト