レンジフードのお手入れ方法-油汚れをすっきり落して火災リスク低減を
2021.11.02

長年使っていると、どうしても油汚れが溜まってしまうレンジフード。天井に近い位置にあって手が届きにくく、ついこまめな掃除を怠りがちですが、そのままにしておくと換気効率が悪くなる上、料理中などに油汚れに引火して火災の原因になりかねません。そこで今回はレンジフードの手軽なお手入れ方法についてご紹介しましょう。

ブーツタイプのレンジフードのお手入れ方法

レンジフードには屋根型のマントルタイプや整流板で空気を集めるスリムタイプなどがありますが、ここでは一般家庭にもっとも普及している「ブーツタイプ」のレンジフードのお手入れ方法を取り上げます。

スロットフィルターを外す

レンジフードの内側前面にはスロットフィルター(グリスフィルターとも言います)と呼ばれるスリット状の細かい隙間が空いた金属板がはめ込まれています。これはレンジフードが吸い込む油煙の油汚れを捕集するパーツ。取り外しに道具類は不要で、前面に突き出した金属つまみを上に引き上げると、カタリと簡単に外れます。

全体的に油汚れとホコリがまとわりついたレンジフード
外したフィルターは油汚れで完全に目詰まり状態

洗剤をかけて、油汚れをふやかす

フィルターの両面に洗剤を吹きかけ、ラップでくるんで油汚れがふやけるまで10分程度そのまま置いておきます。洗剤は油汚れを分解しやすいアルカリ性のものがおすすめです。

フィルターに洗剤を吹きかける
洗剤の泡が立っている間にラップでくるむ

待っている間にレンジフード本体等も掃除

待っている間にレンジフード本体も水拭きしておきましょう。前板などの油汚れがなかなか落ちない場合は、スロットフィルター同様、洗剤を吹きかけてラップを貼り付け、ふやかしてから拭き取ります。洗剤が垂れたりする場合に備えて、レンジ上にはあらかじめビニールなどをかけてカバーしておきましょう。

洗剤+ラップで油汚れを溶かしながら拭き掃除
この際、周囲の壁なども水拭きを

フィルターの油汚れをこすり落とす

フィルターの油汚れがふやけて浮き上がってきたら、使い古しの歯ブラシなどを使って、スロットの油汚れを念入りにこすり落します。汚れがとれたら温水で洗い流し、水気を拭き取って乾かします。

歯ブラシなどで油汚れをこすり落としていく
入念に作業したおかげでスロットの目詰まりは解消

スロットフィルターを元に戻す

外した時と逆の手順で、レンジフード本体にはめ込んでお手入れ完了です。本来の性能を取り戻したレンジフードの吸引力をお確かめください。

フィルターを上に押し上げ、下端を溝に収めて設置完了
前板も輝きを取り戻し、吸引力も良好

本体奥のファン清掃などは事業者に頼もう

スロットフィルターは油汚れを捕集するため、大部分の汚れはここに溜まっています。したがって、スロットフィルターをしっかり清掃すれば、ひとまずの対処は完了です。

もしレンジフード奥のファンやダクトの清掃までお望みの場合は、かなりの技術力が必要なので、一般の方には荷が重いかも。ハウスクリーニング業者などの事業者に依頼することをおすすめします。

不具合が発生したら、水まわりのプロにお声がけを
レンジフードは毎日使うだけに消耗・劣化は避けられず、10年以上使い続けると異音が発生したり、スイッチ部が壊れたり、といった不具合が発生することがあります。そんな場合は、ぜひ水まわりのプロにお声がけください。『ゆーゆーネット』の販売店なら、点検・診断、修理、あるいはレンジフードの交換まで安心してご相談いただけます。

レンジフード交換の場合は、最新商品にも注目を

レンジフードの交換を検討される場合は、最新の製品にも目配りをしたいところ。たとえば、近年人気のスリムタイプのレンジフードは、ブーツタイプよりもお手入れが大変楽になっており、より便利かつ斬新な機能が付加された製品も登場。ワンランク上のキッチンライフを実現してくれること間違いなしです。

〈商品例〉

パロマ レンジフード『VRASタイプ』
対応するビルトインコンロ機種の点火・消火に合わせて自動でON・OFF。消し忘れの心配がありません。また、パネルやグリスフィルター、整流板にホーロー仕上げを用いて、清掃性を高めています。

●メーカーサイト