年の瀬が近づくと、そろそろ気になってくるのが大掃除。特にこの機にしっかりお風呂場を掃除して、新年はピカピカのバスルームで初湯につかりたいものです。そこで、今回は浴室の大掃除をクローズアップ。日頃は手がまわらない天井などのお手入れ方法も含めてご紹介しましょう。
部位ごとの掃除の順番
大掃除に取りかかる前に、意識しておきたいのが掃除していく部位の順番。というのも、お風呂場の掃除は基本的に“汚れを落して洗い流す”の繰り返しであるだけに、順番を間違えるとせっかく掃除した部位が再び汚れてしまいます。そうした事態を防ぐには、「小物は先に」「上から下へ」が基本。まずは小物を洗ってから運び出し、天井や窓、壁・ドアを清掃し、シャワー・蛇口、浴槽、床、排水口へと進めていくのが正解です。
まずは小物をつけおき洗い
桶や椅子、風呂ふたなどの小物は、浴槽にお湯を張り、中性洗剤を入れてから、つけおきにします。10~15分程度で汚れが浮かんできますので、取り出してスポンジやブラシで汚れを落とします。カビが残るようなら、カビ取り用洗剤でしっかり清掃。最後に洗い流してから浴室の外に運び出して乾かします。
天井と窓、壁・ドアを清掃しよう
■天井
デッキブラシや床掃除用のモップなどで汚れを落します。カビが目立つようなら、塩素系の漂白剤をモップにしみこませて掃除しましょう。最後に水拭きし、続いてから拭きをして完了です。
■窓
ガラス面の水垢取りにはクエン酸水がおすすめ。雑巾やスポンジにクエン酸水をしみこませ、拭き掃除をして水で洗い流します。窓枠などにカビが繁殖していたら、カビ取り用洗剤をふりかけてしばらく置き、古くなった歯ブラシでこすり落してから洗い流します。
■壁・ドア
シャワーでお湯をかけて皮脂汚れなどを柔らかくしてから、アルカリ性の洗剤をかけてこすり洗いをし、洗い流します。パッキンなどカビ汚れの目立つ箇所には、カビ取り用洗剤を吹きかけ、5~10分ほどおいてカビ汚れに浸透させてから、スポンジでこすり落して水で洗い流しましょう。
シャワー・蛇口、浴槽の掃除法
■シャワー・蛇口
シャワーのノズルや蛇口には水垢がたまりがち。クエン酸水などの洗剤でこすり洗いしましょう。長く使っているシャワーヘッドなら、分解掃除するとさらに安心。散水板(お湯の出口となる多穴パネル)を取り外して、洗剤を溶いたお湯につけながら古歯ブラシで穴のつまりを取り除きます。きれいに除去できない場合は、針や爪楊枝でつついて通りを良くします。
■浴槽
中性洗剤かアルカリ性洗剤をスポンジにつけて、汚れをこすり落として洗い流します。ここでも「上から下へ」が基本。浴槽上部から下部へと掃除し、最後に浴槽の底を清掃します。
浴室の床、排水口を掃除して完了
■浴室の床
中性洗剤かアルカリ性洗剤を吹きかけて、デッキブラシなどでこすって皮脂汚れを洗い流します。床面全体を掃除し終えたら、カビ取り用洗剤をふりかけてしばらく置いてから洗い流します。最初からカビ取り洗剤を使わないのは、皮脂汚れが残ったままだと除菌作用が低下する恐れがあるからです。
■排水口
浴室中で一番汚れがたまりやすい部位だけに、排水口の清掃は特に念入りに行いましょう。排水口のふたやヘアキャッチャーを取り出して、中性洗剤かアルカリ性洗剤を使って汚れを取り除きます。排水口から゛匂いがするようなら、排水パイプの中も届く限り掃除しましょう。
不具合や不調が見られたら、設備チェックのご依頼を。
浴室は家の中でもっとも湿気がこもりやすく、非常にいたみやすい部位といえます。給湯の状態や設備に不具合・不調が見られたら、お風呂のプロにメンテナンスを依頼しましょう。信頼できる事業者をお探しの場合は、“水まわり”のプロである当組合の販売店にご相談ください。 安心してご利用いただけます。
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