バスルームのお掃除と点検のポイント—長く快適にお使いいただくために
2021.08.03

浴室は、住まいの中で最も湿気にさらされる場所です。また、皮脂や石鹸カス、さらにはカビなどによる汚れも大敵です。快適な浴室を長く、きれいにお使いいただくためには日頃のお手入れが大切です。

「湿気」「油脂・皮脂」「カビ」は浴室の大敵

湿気や汚れから浴室を守るには、入浴後の温かいお湯を使ってお手入れをすると効果的。冷める前のお湯を利用して、皮脂や石鹸カスを浴室洗剤でサッと流すだけでも汚れがこびりつくのを防止できます。仕上げはぬるめのシャワーで浴室全体を流しましょう。最後に、乾いた布で水滴をぬぐい、換気扇で乾燥させればバッチリ。これでカビや鏡の曇りを防ぐことができます。

それでも、大量の胞子が舞う5~11月はカビへの注意は必要です。目地やコーキングに深く入り込んでしまったカビは市販のカビ取り剤で取り除かなくてはなりません。未然に防ぐには、定期的にカビ防止剤や住まいのアルコール消毒剤を天井や壁面そしてフタなどに塗布しておくことが効果的。最近では銀イオンを含んだカビ防止剤も市販されています。

また、一度付着してしまうと落としにくいのが、鏡や混合水栓のウロコ状の白い曇り。これは水道水に含まれるカルシウムなどが付着したものです。気になる場合は、クエン酸水溶液に浸したキッチンペーパーを貼り、ラップで覆った後1~2時間ほど放置してください。最後にシャワーで洗い流すときれいになります。硬いブラシなどでこするのは、表面を傷つける恐れがあるので禁物。

付帯設備も定期的にチェックする習慣を

また浴室には下記のようなさまざまな付帯設備が組み込まれており、日頃のお掃除とともにこれらの状態を定期的にチェックしておくことも大切となります。

換気扇/浴室暖房乾燥機
換気扇や浴室暖房乾燥機などの設備類もときどき作動状況をチェックして、異音や異常が発生していないかを確認し、気になることがあれば早めに専門家に相談しておきましょう。

換気扇類も、異音がしたら迷わず専門家の診断を

浴槽水栓/排水口
押しボタン式浴室水栓がスムーズに作動しているか、浴槽水栓部分からの漏れが発生していないかもときどきチェック。また、シャワーや浴槽の排水がスムーズに流れていかなかったり、排水時にボコボコという音がするような場合は、早めに専門家によるメンテナンスを。

排水口、排水状況も日頃からしっかり点検を

混合水栓/シャワーヘッド
混合水栓は水漏れや操作部の状況の確認を。シャワーヘッドも分解してクエン酸の水溶液などを利用して目詰まりを取り除くと、いつも快適に使うことができます。

シャワーヘッドも時折分解して内部清掃を

照明/リモコン/スイッチ類
照明はときどきカバーを外し、防湿用のゴムパッキンや内部の様子を確認。交換用の電球も所定の場所に用意しておくなど、万一、球切れを起こしたときにもスムーズに対応できるようにしておくことをおすすめします。

カバーの固着やパッキン劣化などをチェック

その他
フタの傷み、コーキングの剥がれのほか、ドアのガタつき、とくに屋外に面した窓がある場合は、防犯上きちんとロックできるかなどをチェックしておくことも大切なポイントになります。

時にはお風呂のプロに設備チェックのご依頼を
バスルームを長く、快適にお使いいただくためには、こうした日常のお手入れのほか、年に一度程度は浴槽のエプロンの内側のお掃除や給湯器のチェックなどを信頼できる販売店に依頼しておけば安心です。そんなときは、お風呂のプロ=『ゆーゆーネット』の販売店まで、お気軽にご相談ください。