世界的に見ても日本人の風呂好きはよく知られるところですが、浴槽にゆったりとつかるその入浴スタイルは健康づくりにもさまざまな効用があることが明らかになっています。今回は、改めてお風呂の健康づくりへの効用と、上手な入浴法のポイントをご紹介しましょう。
お風呂の効用
欧米などではあまり浴槽につからず、シャワーでさっと済ませる入浴習慣が主流の地域も少なくありませんが、浴槽にゆったりとつかる全身浴には以下のプラス効果があることが医学的にも証明されています。
■温熱効果
お湯につかると身体が温まり、全身の血流がよくなって筋肉のほぐれが取れ、内臓の働きも盛んになって疲労回復に効果があり、免疫力が上がるといわれています。自律神経の働きにも作用し、やや高温(40~42℃程度)のお湯では交感神経の働きを活動的にし、ぬるめ(37~38℃程度)のお湯では副交感神経に働き、気持ちを静めてリラックスできることが知られています。
■水圧効果
お湯につかると身体が温まり、全身の血流がよくなって筋肉のほぐれが取れ、内臓の働きも盛んになって疲労回復に効果があり、免疫力が上がるといわれています。自律神経の働きにも作用し、やや高温(40~42℃程度)のお湯では交感神経の働きを活動的にし、ぬるめ(37~38℃程 度)のお湯では副交感神経に働き、気持ちを静めてリラックスできることが知られています。
■浮力効果
湯船に身体を沈めるとお湯の浮力によって体重は10分の1近くまで軽くなります。その結果、身体を支えている筋肉や骨格が日頃の負担から解放され、心身のリラックスにつながるとともに疲労回復効果が得られます。
■洗浄効果
お湯にゆったりつかることで全身の毛穴が開き、シャワーだけで済ませる場合に比べて、古い皮脂や汚れを洗い流す効果が高いこともよく知られています。
■開放効果
湯船につかると、自然と鼻歌が出ることも少なくありませんが、これはお風呂というプライベート空間で伸び伸び過ごすことで得られるリラクゼーション効果。子供たちと一緒に入浴すれば、お風呂ならではの開放的な空間の中で、家族とのコミュニケーションも深まります。
上手な入浴方法
◆リラクゼーションには38~40℃のお湯に10分間程度つかる
一日の疲れを解消し、リラックスするには40℃以下のややぬるめのお湯に10分間程度つかるのが効果的。熟睡効果を得るには、就寝の2~3時間前に入浴を済ませておくのがベストです。また、入浴時用のアロマや入浴剤等を積極的に活用するのも、リラクゼーション効果を高めるうえで効果的です。
◆朝湯は42~43℃のお湯に短時間つかる。長湯は避けて
これから仕事といったときは、42℃前後のやや熱めのお湯にさっと体を沈めると、交感神経の働きが高まって効果的。ただし、あまり高温のお湯や長湯を使うのは身体への負担が大きいので避けましょう。
◆体調によっては、ぬるめのお湯で半身浴を
心臓や血圧に疾患をお持ちの方はもちろん、健康な方でも体調に不安がある時は、38℃以下のぬるめのお湯で、少しゆったりと半身浴を。浴槽の中に座った状態で、みぞおち程度まで体をお湯につけ、体に負担をかけずに入浴を楽しみましょう。 冬場は浴室暖房乾燥機や入浴前にシャワーを使って浴室の温度を高め、ヒートショックを防ぐこともお忘れなく。
「快適入浴」のための設備選びは、プロにご相談ください
健康上のメリットが数多く得られる「快適入浴」。ここまでご紹介した内容に加え、最新の浴室設備にはさらなる快適機能も多く見受けられます。これから浴室のリノベーションやリフォームをお考えの方は、設備選びに際してぜひプロに相談されることをお勧めします。
『ゆーゆーネット』に加盟している組合員企業は、それぞれの地元で長年にわたって地域の皆さまの暮らしを支えてきた水まわりのプロばかり。お近くの販売店までお気軽にご相談・ご用命ください。
〈さらに上質の入浴体験をもたらす最新機能例〉
TOTO『楽湯』
最上級バスルーム「シンラ」に採用の「楽湯(肩楽湯・腰楽湯」機能。肩と腰を温かく包み込む毎分約135ℓの水流と心地よい刺激が全身を温め、至福のリラックスタイムを生み出します。上半身が冷えがちな半身浴でも、肩楽湯と腰楽湯を同時使用をすれば全身をしっかりと温めてくれます。
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LIXIL『Sリラックステクノロジー』
ユニットバス「スパージュ」に採用の「Sリラックステクノロジー」は、肩湯、肩ほぐし湯、腰ほぐし湯の3つの吐水で高いヘルス効果とリラックス効果を実現。「肩湯」を使用した半身浴は、全身浴と同等に身体の深部体温が上昇します。
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リンナイ『マイクロバブルバスユニット』
直径約1~100μmの微細な気泡「マイクロバブル」とさらに細かい直径約1μm以下の気泡を作り出し、温泉のような入浴体験を実現。温浴、洗浄、保湿、そしてリラックス度に至るまで、通常の入浴よりも高い効果が確認されています。
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