エコな洗剤で浴室のお手入れを~重曹&クエン酸がおすすめです
2022.04.28

バスルームは湿気が多く、こまめなお掃除が必要です。ただし、裸で過ごす場所なだけに、強い洗剤を日常的に使用するのは抵抗感がある方は多いでしょう。そこでおすすめなのが、どちらも天然由来のエコ洗剤である重曹&クエン酸。人体に影響を与える恐れがなく、日々のお手入れに力を発揮します。

人体に無害な重曹とクエン酸

重曹とは炭酸水素ナトリウム。パンやケーキに使用するベーキングパウダーの主成分です。

クエン酸は、柑橘類や梅干しなどに含まれる酸っぱい成分。スポーツドリンクなどにもよく配合されています。 どちらも食品に含まれることでおわかりのように、人体には全く無害。重曹とクエン酸で作る炭酸ソーダ飲料まで存在するくらいです。

焼き菓子などのふくらし粉に使われる重曹
柑橘類などに含まれるクエン酸は疲労回復効果も

重曹とクエン酸の特性

弱アルカリ性である重曹は、皮脂や油汚れなどの酸性の汚れ落としに向いています。また、重曹の粒子によるクレンザーのような研磨作用も。さらに温度が上がると発泡作用があることから、ぬるま湯などとあわせて使えば、油汚れを浮かせたり、柔らかくして落ちやすくしたりできます。その他、酸性の悪臭の消臭効果や吸湿効果、若干の静菌効果も備わっています。

一方、酸性であるクエン酸は、水アカ汚れや石けんカス、トイレの尿石などのアルカリ性の汚れを落とすのが得意。アルカリ性の悪臭への消臭効果もあります。

重曹とクエン酸、どちらも見た目は白いパウダー
各種洗剤の酸性度(ph値)と適した汚れ

浴室掃除での使い方

〈浴室床〉粉末をふりかけて使う

汚れている箇所を適度に濡らし、重曹かクエン酸を粉末のまま適量を振りかけて、スポンジなどでこすります。

〈壁・天井・浴槽〉溶液をスプレーして使う

重曹とクエン酸の溶液をそれぞれスプレーボトルに詰め、どちらかを汚れている箇所に吹きかけてスポンジなどでこすります。

重曹は水だと溶けにくいので、ぬるま湯で溶くのがおすすめです。

重曹とクエン酸のスプレーを交互に使用したり、混ざってしまっても問題はありません。

浴室の床などはパウダーのまま振りかけて使う
壁や天井、浴槽には溶液をスプレー

〈パッキン・蛇口〉ペースト状にして使う

重層かクエン酸を1:1の水と混ぜ合わせ、ペースト状にして汚れた箇所に塗ります。30分ほど放置してから、スポンジ等でこすってから洗い落します。

しつこい汚れには、ペーストを塗った後、ラップで包んでおくとより一層効果があります。

〈排水口〉重曹とクエン酸を混ぜ合わせて使う

同量の重曹とクエン酸を混ぜて振りかけ、少量のぬるま湯をスプレーします。ブクブクと泡が出てくるので、ブラシ等でこすって汚れやぬめりを落します。なお、泡が出てくるのは二酸化炭素なので、浴室の換気にご注意ください。

パッキンや蛇口にはペースト状で
排水口には重曹とクエン酸を混ぜて使用

浴室の内装素材にご注意を

浴室の内装によっては、重曹によって傷がついたり、クエン酸で腐食するケースがありますので、ご注意ください。

〈重曹が使えない素材〉

天然・人工大理石、ニス等の塗装、アルミ

〈クエン酸が使えない素材〉

天然・人工大理石、天然木、コンクリート、鉄や銅などの錆びやすい金属

大理石には重曹・クエン酸ともに不向き
木製の桶や椅子などもクエン酸は避けたほうが

残念ながらカビ取り効果は限定的

重曹やクエン酸でもある程度対処できますが、カビを根こそぎ除去できるほどの効果はありません。お手入れ不足で本格的にカビが繁殖してしまったら、塩素系アルカリ洗剤などカビ取り専用の洗剤のご使用をおすすめします。

カビ取りには専用洗剤を
カビ退治したら、重曹とクエン酸でこまめにお手入れ

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