本格的な夏の訪れとともに、高まってくるのが熱中症のリスク。そこで近年注目されているのが、「浴トレ」による暑熱順化です。これは、入浴習慣を通じて体を暑さに慣れさせることにより、熱中症になりにくい体づくりを行うというもの。今回はこの話題についてご紹介しましょう。
暑熱順化とは?
そもそも「暑熱順化」とはどういうことかというと、体を暑さに慣らし、低い体温でも汗をかきやすくすることを指します。そうなると、皮膚からの熱放散がはかどり、体に熱がこもりにくくなります。また、汗がサラサラになり、塩分などが失われにくくなります。これらの作用により、熱中症になりにくい体になっていくのです。
暑熱順化はウォーキングやジョギング、筋トレなどの運動によっても進めることができますが、日頃から運動習慣のない人にとっては簡単なことではありません。そこでおすすめなのが、毎日の入浴時間を活用した2週間の「浴トレ」です。
「浴トレ」の進め方
入浴と暑熱順化の関係性に早くから注目し、研究を続けている㈱バスクリンのHPによると、推奨される「浴トレ」の方法は、毎日1回、41℃のお湯に10分間、肩まで浸かる全身入浴を2週間継続するというもの。これにより暑さに体が馴染み、発汗しやすくなります。
順化を早めようと高温のお湯に浸かったり、入浴時間を引き伸ばして長風呂をするのは絶対に止めましょう。体に熱がこもって「入浴時熱中症」を引き起こす恐れがあります。また、入浴前後の水分補給にも気をつかいましょう。
心臓疾患のある方などはご注意を
心臓の疾患などをお持ちの方は、事前にかかりつけ医に相談するなど、注意して「浴トレ」を進めましょう。元より入浴自体、水圧によって体に負担がかかる上、血行促進によって部位ごとの血流量が変化するなどの影響があるため、安易な素人判断は禁物です。
この機に使いやすい浴槽の検討も
入浴習慣を定着させるには、この機に浴槽の交換も一手です。近年は断熱性に優れていたり、汚れにくく、掃除しやすい素材の製品が次々と誕生しており、また、高齢の方向けのまたぎ越しやすい商品なども登場しています。浴槽取替えについて紹介した以前の記事にもあるように、条件によっては浴槽が交換しやすいケースもありますので、検討してみてはいかがでしょうか。
浴槽取替えは、水まわりのプロにご相談を
家電品と異なり、浴槽のような住宅設備の導入はプロの手を借りる必要があります。特に工事を伴うケースの場合、信頼できるプロフェッショナルの知見と技術力は不可欠です。
『ゆーゆーネット』に加盟している組合員企業は、それぞれの地元で長年にわたって地域の皆さまの暮らしを支えてきた水まわりのプロばかり。お近くの販売店までお気軽にご相談・ご用命ください。
〈商品例〉
JFE建材 高齢者対応浴槽
・楽々またげる高さ55cm
・安心して移動できる手すり付き
・ゆっくり入浴できる腰掛スペース
・湯底と腰掛スペースにエンボス加工… etc.
●メーカーサイト
TOTO システムバスルーム『サザナ』
・お掃除ラクラクほっカラリ床
・人間工学応用「ゆるリラ浴槽」
・コンフォートウェーブシャワー
・床ワイパー洗浄(きれい除菌水)*
・自動洗浄してくれるおそうじ浴槽* … etc.
*はオプション
●メーカーサイト
Housetec システムバスルーム『ルクレ』
・石けんカス発生を抑える「クリン軟水」シャワー
・除菌楽すてヘアキャッチャー
・自動洗浄機能付き「おそうじ浴槽」
・清掃性にも優れた「温クリンフロア」… etc.
●メーカーサイト
LIXIL ユニットバスルーム『スパージュ』
・「S」リラックステクノロジー
・スイッチ1つでラクラク洗浄「おそうじ浴槽」
・ぱっとくるりんポイ排水口
・きれいサーモフロア … etc.
●メーカーサイト